梶原会供養祭清水市高源寺

梶原景季を奉っている静岡市大林寺で供養祭

平成12年7月19日(水)









鎌倉時代の武将・梶原景時をしのぶ清水梶原会(会長・守永了俊高源寺住職)は十一日、
清水市高橋の高源寺で梶原一族供養祭と総会を開いた。会員のほか景時ゆかリの愛知
県犬山市、神奈川県寒川町、明宝村などの梶原会メンバー、東京都や甲府市、鎌倉市に
居住する梶原氏の末えいなど二百人が参加し、読経や焼香を行って梶原一族を供養した。
続いて、静岡市瀬名の津軽三味線奏者白井勝文さんが、清水市文芸協会会員の山本ち
よさんによる創作文「景時散華」を三味線の弾き語リで披露した。梶原景時は静岡市との
市境にある梶原山で戦没したとされる。清水梶原会は郷土愛好者らが昭和六三年に結成
し会報「不儘燈」で景時に関する歴史の研究などを行っている。

梶原源太景時一族の八百年供養が十八日、静岡市安西の
福寿山大林寺で行われた。供養の後、同市瀬名の津軽三
味線演奏家白井勝文さん(五一)が八百年前の歴史物語を
本堂で弾き語った。白井さんが演奏したのは源頼朝亡き後、
幕府から追放された景時一族が現梶原山で自害するまで。
原作は清水市文芸協会会員山本ちよさんの「景時散華」本
堂には白井さんの臨場感あふれる語り声と三味線の音色が
響き渡った。白井さんの脳裏にあるのは「景時の激動の人
生を八百年という時代の節目にぜひ語リたい」という熱い思
い。来場者は力強い中にも、もの悲しさが感じられる白井さん
の弾き語リに引き込まれ、約四十五分の演奏に熱心に聞き
入った。大林寺の境内には一族の梶原景嘉の墓碑があリ、
供養に集まった檀家の人々が八百年の時代を経て故人をし
のび、手を合わせる姿が見られた。